ご挨拶

理事長 挨拶

 このたびは、ホームページをご覧いただきありがとうございます。遠山病院は、2025年(令和7年)4月、創設70周年を迎える事ができました。長年に渡り、当院を支えてくださったすべての方々に心から感謝申し上げます。

 昭和30年(1955年)4月、当時県立医科大学の現役教授であった遠山豪先生が創設されました。設立当時の新聞記事には「僕らの手で理想の病院を」との見出しで、この病院作りには教授と教え子との社会愛物語が秘められていると紹介されました。心を同じくして設立に関わったとの事で『同心会』と名付けられたそうです。「やさしさと思いやりにあふれ、質の高い医療を提供する」この精神を、開院以来脈々と受け継ぎ、今では「遠山さん」と親しみを込めて言っていただける病院となりました。

 社会の変化に対し、持続可能な、その地域に密着した医療を支えるための体制づくりが検討されてきました。(地域医療構想)2040年をみすえた新しい取り組みでは、入院、外来、在宅医療、介護連携を含め、医療の周辺全体の課題解決を目標としています。日本では、病院の70%が200床未満の中小病院です。これらの病院がそれぞれの特徴を活かし連携すること無しでは、持続可能な地域医療を守る事は出来ないと考えます。

 当院は200床未満の中小病院です。病棟は内科、外科急性期病棟(DPC、急性期1)と地域包括ケア病棟の3つで編成しています。昨年1月からは、在宅医療を開始し、「コミュニティホスピタル」構想に取り組んでいます。そのイメージは、200床未満の中小病院で、地域包括ケア病棟(時々入院、ほぼ在宅で地域を支える病棟)があり、超急性期以外の医療に対応し、高齢者への総合診療的マインドを持ち、在宅医療(訪問診療)にも取り組んでいると言ったところです。超急性期以外の医療、リハビリテーション、栄養管理、介護などのケアをワンストップで提供する病院として、病気だけを診る医療ではなく、患者さんの人生を診て、「治し、支える医療」を提供して参ります。地域に密着した医療を支え、守るため、引き続き努力いたしますので、変わらぬご支援、ご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

2025年5月 特定医療法人同心会 遠山病院

理事長 西村 広行

院長 挨拶

【略歴】
  • 1993年 三重大学医学部卒業
  • 2000年 三重大学医学部第2外科 助手
  • 2007年 三重大学医学部消化管外科 講師
  • 2009-2010年 英国オックスフォード大学 チャーチル病院 大腸肛門外科留学
  • 2017年 四日市羽津医療センター 消化器外科部長
  • 2018年 三重大学大学院医学系研究科 リサーチアソシエイト
    国立大学法人三重大学 客員教授
    三重大学医学部臨床教授
  • 2018年 特定医療法人同心会 遠山病院 外科部長
  • 2019年 同上 副院長
  • 2022年 同上 院長
【資格 / 役職】
  • 日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科専門医・指導医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 日本大腸肛門病学会専門医・指導医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本がん治療認定機構がん治療認定医
  • インフェクションコントロールドクターICD(外科感染症学会推薦)
  • 東海外科学会評議員
  • 消化器病学会東海支部評議員
  • 日本消化器病学会評議員
  • 日本臨床外科学会評議員
  • 日本外科感染症学会評議員
  • 日本大腸肛門病学会評議員
  • 日本消化器外科学会評議員
  • 大腸肛門病専門医制度委員(平成28)
  • 日本消化器病学会医学用語医員会/ワーキング委員(平成25~27)
  • 大腸癌研究会:大腸癌治療ガイドライン作成メンバー; 医師向け(平成17、28)、一般向け(平成18、21、26)
  • 大腸癌研究会広報委員(平成23~27)
  • 大腸癌研究会家族性大腸癌委員会ワーキング委員(平成25~27)
  • 家族性大腸癌診療ガイドライン(改訂)作成委員(平成27)
  • NCCN大腸癌ガイドライン翻訳監修 /結腸癌(平成29)
  • 三重県大腸がん検診専門委員(令和4~)
  • 三重大学大学院非常勤講師(令和4~)

主要論文 一覧はこちら

令和4年6月1日より院長を拝命しました井上靖浩と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
遠山病院は、昭和30年に当時の三重県立医科大学内科の現役教授であった
遠山 豪先生により、大学の分院たる資質を備えた良質で高度な医療を提供する病院をめざし、高い理想を掲げて創設されました。以来、地域に根ざした中核的病院として親しまれ、平成3年4月には、特定医療法人の承認を得て、同族経営を排したより公益性の高い病院として今日に至っています。
内科、外科、透析、健診からなる180床ほどの中規模病院ですが、津市の2次救急の一角を担い、地域に欠かせない急性期の病院として診療にあたっています。当院は、地域で必要とされる医療を幅広く提供しておりますが、伝統的に消化器疾患への強みが特徴です。ここ20年近くでも、年間4000例以上の上部消化管内視鏡検査、3000例以上の下部消化管内視鏡検査を行って参りました。とくに内視鏡検査を含んだ消化器、肛門の診療部門は、内科、外科の垣根なく両者が連携して専門的な治療を行う総合消化器科の概念で診療にあたっています。その実際は、健診をはじめとする内視鏡検査、内視鏡的治療から手術まで、あるいは悪性疾患に対する化学療法から緩和医療まで、腹部救急を含めて各科横断的に充実した医療を提供しています。
一方で、日本の社会は先進国でも先陣を切って少子高齢化から人口減少へと進んでおり、過去のような経済成長は望めなくなっています。国は社会保障費の抑制に向けて、医療・介護を病院完結型から地域完結型へシフトさせる方向にあり、急性期の病床数を削減することが強く進められています。加えて2020年以降のコロナ禍で、医療現場は一層疲弊しており、日本中の病院が経営と医療の質維持に頭を抱えている現実があります。しかしながら、効率や経営の成果のみ追い求めると、医療の本質を失いかねません。遠山病院が地域に欠かせない急性期の病院として存続し続けるためには「医療とは誰のためにあってどうあるべきか」という本質を常に問い続けて行く必要があります。遠山病院が「遠山さん」と呼ばれ、地域から支持されている理由、その1つの大きな柱が「患者さんの病気だけを診るのではなく、人という存在を大切にする」視点だと私は思います。遠山病院では9割以上の患者さんが元の所に戻っているという誇れる実績があります。急性期を乗り越えるのはもちろん、患者さんを通常の生活に戻すこと、それが私どもの使命であると考えます。
私たち遠山病院の院是は「信頼され愛される病院に」であり、尽きることなく地域の信頼に応えていく必要があります。そのためにも、創設時の理念である良質で高度な医療を提供することに誇りを持つとともに、職員一丸となって医療の質に裏付けされた「優しさ」を提供し続けて参ります。

皆様のあたたかいご指導とご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

患者さまの権利

当院は患者さまの権利を尊重します

  • 患者さまが個人として人格を尊重される権利
  • 患者さまの個人情報の秘密が守られる権利
  • 十分な説明と情報を受けたうえで適切な医療を受ける権利
  • 治療・検査などを受けるにあたり、自らの意思で選択、または拒否する権利
  • 患者さまの受けている診療に関する情報を知る権利
  • 患者さまの診療について他の医師の意見を求める権利

患者さまへのお願い

安全で適切な医療を提供するために患者さまのご協力が必要になります

  • 医師をはじめ医療従事者に対し、ご自分の健康に関する情報を正確にご提供ください。
    また、診療に関して十分に確認し、医療従事者と情報を共有し、共同で治療を行えるようお願いいたします。
  • 他の患者さまの診療や病院の医療提供に支障を与えないようご配慮をお願いいたします。