ご挨拶

理事長 挨拶

このたびは、遠山病院のホームページをご覧頂き、ありがとうございます。
2022年6月1日より、5代目理事長を拝命いたしました西村広行と申します。
よろしくお願い致します。
2022年、遠山病院は創設67年目を迎えています。昭和30年4月、当時の新聞記事には、大学教授から私設病院設立への道:「僕らの手で理想の病院を」との見出しで、この病院作りには元教授と教え子との社会愛物語が秘められている、と紹介されました。当院は、三重県立医科大学第1内科の現役教授であった遠山豪先生により創設されました。良質で高度な医療を提供する病院をめざし、高い理想を掲げての船出でした。以来地域に根ざし、今では「遠山さん」と親しみを込めて言っていただける病院となりました。平成3年4月には、特定医療法人の承認を得、より公益性の高い病院となりました。平成12年には、三重県下の民間病院としては最初の、日本医療機能評価機構の認定病院となり、今日まで5回の審査、更新を継続して参りました。ひとえに、地域の皆様方のご支援・ご指導の賜です。心より感謝申し上げます。
2020年早春から現在に至るまで、予想もしなかった禍に世界中が包まれています。人々の行動は様変わり、社会の先行きは未だに不透明です。人と人がふれ合う機会が減りました。それ故に、医療界でもICT(情報伝達技術)無くしてはその存続を脅かされるご時世となりつつあります。しかしながら、病院のあるべき姿は永遠に変わりません。それは、高い水準の医療を維持し提供する事、患者さんに対してやさしさと思いやりにあふれている事と考えます。永遠に変えてはいけない、病院としての社会的責任であると思います。既に、「ポストコロナ」を見据えて、「ウイズコロナ」として、ニューノーマルとも言われる社会の構築が進んでいます。今後医療者には、超高齢化社会や働き方改革への対応とともに、ニューノーマル社会にも対応していくためのソフト面・ハード面の充実が求められる事となるでしょう。
このように時代は変われども、当院の基本方針である「信頼され愛される病院に」という基本理念は決して変わりません。世情を敏感に見つめ、将来を見据えて、この理念からぶれることなく進んで参ります。2021年12月、5回目の病院機能評価の審査に際し、SDGsへの取り組みを推進することを宣言しました。その中で、3つのビジョンを新たに設定しました。

  1. 患者さんのための病院であり続けます。
  2. 地域のための病院であり続けます。
  3. 職員のための病院であり続けます。

このビジョンの下、津市の地域医療を支え続けられる病院でありたいと思います。
「遠山さん」、といつまでも親しみを込めて言っていただけるように努力して参り
ます。
引き続き、皆様方のあたたかいご支援、ご指導をよろしくお願い申し上げます。

2022年6月
特定医療法人同心会遠山病院理事長
西村 広行

院長 挨拶

【略歴】
  • 1993年 三重大学医学部卒業
  • 2000年 三重大学医学部第2外科 助手
  • 2007年 三重大学医学部消化管外科 講師
  • 2009-2010年 英国オックスフォード大学 チャーチル病院 大腸肛門外科留学
  • 2017年 四日市羽津医療センター 消化器外科部長
  • 2018年 三重大学大学院医学系研究科 リサーチアソシエイト
    国立大学法人三重大学 客員教授
    三重大学医学部臨床教授
  • 2018年 特定医療法人同心会 遠山病院 外科部長
  • 2019年 同上 副院長
  • 2022年 同上 院長
【資格 / 役職】
  • 日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科専門医・指導医
  • 消化器がん外科治療認定医
  • 日本大腸肛門病学会専門医・指導医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本がん治療認定機構がん治療認定医
  • インフェクションコントロールドクターICD(外科感染症学会推薦)
  • 東海外科学会評議員
  • 消化器病学会東海支部評議員
  • 日本消化器病学会評議員
  • 日本臨床外科学会評議員
  • 日本外科感染症学会評議員
  • 日本大腸肛門病学会評議員
  • 日本消化器外科学会評議員
  • 大腸肛門病専門医制度委員(平成28)
  • 日本消化器病学会医学用語医員会/ワーキング委員(平成25~27)
  • 大腸癌研究会:大腸癌治療ガイドライン作成メンバー; 医師向け(平成17、28)、一般向け(平成18、21、26)
  • 大腸癌研究会広報委員(平成23~27)
  • 大腸癌研究会家族性大腸癌委員会ワーキング委員(平成25~27)
  • 家族性大腸癌診療ガイドライン(改訂)作成委員(平成27)
  • NCCN大腸癌ガイドライン翻訳監修 /結腸癌(平成29)
  • 三重県大腸がん検診専門委員(令和4~)
  • 三重大学大学院非常勤講師(令和4~)

主要論文 一覧はこちら

令和4年6月1日より院長を拝命しました井上靖浩と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
遠山病院は、昭和30年に当時の三重県立医科大学内科の現役教授であった
遠山 豪先生により、大学の分院たる資質を備えた良質で高度な医療を提供する病院をめざし、高い理想を掲げて創設されました。以来、地域に根ざした中核的病院として親しまれ、平成3年4月には、特定医療法人の承認を得て、同族経営を排したより公益性の高い病院として今日に至っています。
内科、外科、透析、健診からなる180床ほどの中規模病院ですが、津市の2次救急の一角を担い、地域に欠かせない急性期の病院として診療にあたっています。当院は、地域で必要とされる医療を幅広く提供しておりますが、伝統的に消化器疾患への強みが特徴です。ここ20年近くでも、年間4000例以上の上部消化管内視鏡検査、3000例以上の下部消化管内視鏡検査を行って参りました。とくに内視鏡検査を含んだ消化器、肛門の診療部門は、内科、外科の垣根なく両者が連携して専門的な治療を行う総合消化器科の概念で診療にあたっています。その実際は、健診をはじめとする内視鏡検査、内視鏡的治療から手術まで、あるいは悪性疾患に対する化学療法から緩和医療まで、腹部救急を含めて各科横断的に充実した医療を提供しています。
一方で、日本の社会は先進国でも先陣を切って少子高齢化から人口減少へと進んでおり、過去のような経済成長は望めなくなっています。国は社会保障費の抑制に向けて、医療・介護を病院完結型から地域完結型へシフトさせる方向にあり、急性期の病床数を削減することが強く進められています。加えて2020年以降のコロナ禍で、医療現場は一層疲弊しており、日本中の病院が経営と医療の質維持に頭を抱えている現実があります。しかしながら、効率や経営の成果のみ追い求めると、医療の本質を失いかねません。遠山病院が地域に欠かせない急性期の病院として存続し続けるためには「医療とは誰のためにあってどうあるべきか」という本質を常に問い続けて行く必要があります。遠山病院が「遠山さん」と呼ばれ、地域から支持されている理由、その1つの大きな柱が「患者さんの病気だけを診るのではなく、人という存在を大切にする」視点だと私は思います。遠山病院では9割以上の患者さんが元の所に戻っているという誇れる実績があります。急性期を乗り越えるのはもちろん、患者さんを通常の生活に戻すこと、それが私どもの使命であると考えます。
私たち遠山病院の院是は「信頼され愛される病院に」であり、尽きることなく地域の信頼に応えていく必要があります。そのためにも、創設時の理念である良質で高度な医療を提供することに誇りを持つとともに、職員一丸となって医療の質に裏付けされた「優しさ」を提供し続けて参ります。

皆様のあたたかいご指導とご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

患者さまの権利

当院は患者さまの権利を尊重します

  • 患者さまが個人として人格を尊重される権利
  • 患者さまの個人情報の秘密が守られる権利
  • 十分な説明と情報を受けたうえで適切な医療を受ける権利
  • 治療・検査などを受けるにあたり、自らの意思で選択、または拒否する権利
  • 患者さまの受けている診療に関する情報を知る権利
  • 患者さまの診療について他の医師の意見を求める権利

患者さまへのお願い

安全で適切な医療を提供するために患者さまのご協力が必要になります

  • 医師をはじめ医療従事者に対し、ご自分の健康に関する情報を正確にご提供ください。
    また、診療に関して十分に確認し、医療従事者と情報を共有し、共同で治療を行えるようお願いいたします。
  • 他の患者さまの診療や病院の医療提供に支障を与えないようご配慮をお願いいたします。