腎臓は静的で寡黙な臓器です。心臓、肺は動的な臓器で、病もドラマチックです。
消化管は動と静を備えた臓器で病は多様です。肝臓と腎臓は静的な臓器で、病は耐え忍び長期化しがちです。
肝臓には再生力があり希望があります。でも、腎臓には再生力はありません。ただただ耐える寡黙な臓器です。
それ故、病気の初期には自覚症状に乏しく、かなり進行してから受診される方も少なくありません。
たとえば、健診で蛋白尿や尿潜血を指摘された方、むくみのある方、腎疾患でお悩みのある方は当科を受診していただきたいと思います。
当科では、主に保存期の慢性腎臓病(CKD)の方が、少しでも長く腎機能を維持していただけるよう食事療法を含めた治療を行っています。
必要に応じて、三重大学附属病院・腎臓内科の先生方と連携し適切な診断と治療を行います。
慢性腎臓病(CKD)があると、将来末期腎不全に至り透析などの腎代替療法を受ける可能性が高くなります。
さらに心筋梗塞や脳卒中などに罹患しやすくなります。これらの合併症は重大な後遺症につながることもあるため、早期の対策が必要となります。
保存的治療が限界となった場合、腎代替療法として血液透析を行っています。
血液透析患者さんは様々な合併症を起こしやすいため、他の診療科と連携を取りながら患者さんの全身管理を行っています。
現在、透析療法に至る原疾患の中で、糖尿病性腎症の方が最も多く、全体の約40%を占めています。
糖尿病性腎症は急速に進行する場合も多く、管理が非常に大切です。
当院は、津市の糖尿病性腎症重症化予防事業の協力医療機関となっています。
日本には慢性腎臓病(CKD)の患者さんが8人に1人いると言われています。慢性腎臓病(CKD)を早期に発見し、食事療法(減塩)や血圧管理を適切に行うことで、将来の腎不全や、心筋梗塞・脳卒中などの合併を減らすことが可能です。
慢性腎臓病になりやすい方は、糖尿病がある方、血圧の高い方などです。
年齢とともに腎臓の働きは少しずつ低下していくため、高齢者では慢性腎臓病(CKD)の可能性が高まります。60歳代では約15%、70歳代では約30%、80歳代では約45%の方がCKDとの報告もあります。
慢性腎臓病をはやく見つけるために、健康診断を毎年受けていただきたいと思います。尿検査でタンパクや潜血を指摘された場合は、必ず二次検査を受けていただきたいと思います。
性腎臓病を悪化させないために大切な事があります。以下が、悪化を促進すると言われています。ストレス、過労、たばこ、肥満、運動不足、メタボリックシンドローム等。過度の塩分も悪化の要因となります。日本人の1日塩分摂取量は約10gですが、慢性腎臓病(CKD)があると塩分3~6gが目標です。血圧管理も重要です。血圧が130 / 80 mmHg以上である場合は要注意です。また、解熱鎮痛剤により腎臓のはらたきが急激に悪化することがあります。市販の解熱鎮痛薬でも腎臓を悪くさせることがありますので注意が必要です。
腎臓に関して何か不安なことがありましたら、ぜひご相談ください。
あなたの腎臓、大丈夫ですか?
役職 | 顧問 |
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主な専門分野 | 腎臓、透析、血液 |
所属学会・資格等 |
日本内科学会認定内科医・指導医 |
役職 | 理事長 |
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主な専門分野 | 腎臓、透析、血液浄化 |
所属学会・資格等 |
日本内科学会 |
主な専門分野 | 血液 |
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所属学会・資格等 |
日本内科学会認定内科医 |
主な専門分野 | 循環器、救急 |
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所属学会・資格等 |
日本内科学会総合内科専門医 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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1診 | 竹内 | 西村 |
三重大学 (山口素) |
竹内 | 西村 | 竹内 |
2診 | 上野 | 上野 | 青木 | 上野 | 青木 | 青木 |
3診 | 水野 | 菅生 | 山口 | 水野 | 菅生 | |
4診 | 貝沼 | 岡 | 井本 | 井本 | 岡 | 井本 |
5診 | 小西 | 日浅 | 小西 | 日浅 | 野村 | 日浅 |
6診 | 石倉 | 三崎 | 三崎 | 佐藤 | 中崎 | |
7診 午前 |
血液 山口 |
齋藤 |
波部 |
肝臓内科 山本 |
宮崎 |
呼吸器外科 2週高尾/4週島本 |
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