コラム

採血で貧血にならないの?

採血で貧血にならないの?

採血の際に「こんなに採血したら、貧血になるんじゃないの?」と心配される方がいらっしゃいます。
複数の試験管に採血するため、大量に採血されたと感じるせいかもしれません。

結論から言うと、採血では貧血になりませんので、ご安心ください。

71687b0d805a78a5aeb7ddea8ee5ecb0-1758766116.png

3本採血して約13㎖です。
大さじ1が15㎖なので・・・意外と少ないですよね!

体内に流れる血液の量は体重の約1/13(約8%)といわれています。
体重50㎏クラムの方で約4ℓの血液が流れています。
また、1日に作られる血液量は約30~40㎖です。
採血量は多くても約20㎖で1日に作られる血液量より少量です。
このため、貧血の心配はありません。


しかし、採血中や採血後に気分が悪くなったり、意識が遠くなる方がいらっしゃいます。これは「迷走神経反射」といい、自律神経が関係しています。


迷走神経反射の症状は横になることで改善されますが、気を失い転倒すると危険です。
採血の途中に気分が悪くなる、意識が遠くなるようなご経験をされた方はベッドに横になりながらの採血もできますので、遠慮せずにお声がけ下さい。

遠山病院 検査部

一覧に戻る